辞める気になればいつでも辞められる、だからこそ

辞める気になればいつでも辞められる、だからこそ

『就職氷河期』と言われる時代も今は昔、新卒学生の「売り手市場」が依然として続いているようです。
学生にしてみれば、内定・入社以前の段階はもちろん、入社後にも第二新卒のような立場で、様々な選択肢が与えられる状況であることを意味します。

代替率の上昇

①「死にものぐるいで勝ち得た唯一の内定」

②「楽々得られた数多くの内定の1つ」
とでは、入社後の新卒社員のモチベーションに変化が生じるのも、ある程度やむを得ないでしょう。
一昔前は、辞めてもそう簡単には転職先が見つかりませんでしたが、今はその点も異なるのですから。

以前ならば多くの新卒社員が踏ん張った厳しさでも、今の新卒社員は簡単に転職を選択してしまうかもしれません。
今は就職先それ自体が「コモディティ化」してしまっているのです。
言い換えれば、学生による「企業選択の代替率」が上昇しているということになります。

「辞めやすさ」を心の余裕に

しかし、上記のような状況に安住して、企業選びや入社後の仕事を怠るべきではありません。
日本においてアメリカのような職の流動性は乏しく、短期間に転職を繰り返すような人物には未だに厳しい傾向があります。
この点を十分に考慮せず、安易に転職を繰り返し、「非正規雇用ループ」に陥ってしまうリスクもあるのです。

「他に選択肢がある」ということは、働く新卒社員の心の余裕につながるはずです。
それを「いつでも辞めてやる!」といったネガティブな感情ではなく、「他にも受け入れ先はあるから、失敗を恐れず、今の職場で全力を尽くそう!」といったポジティブな感情につなげることが大切なのです。

時代の潮流に流されない姿勢

新卒採用マーケットもいつかは再び、企業有利の「買い手市場」に戻るかもしれません。
ここで重要なのは、「時代の潮流に翻弄されないこと」です。

・何でも前向き
・お客様を大切にする
・与えられた仕事に全力で取り組む
・成果にこだわる
・自分の役割を正確に理解している
等、潮流を問わず、評価される人には一種の普遍性があります。
いつでも、どこでも「いてほしい」と思われる人材になることを心がけたいものです。

辞める気になればいつでも辞められる、だからこそ

記事が参考になりましたら是非、シェアをお願いします!