有利な資格も「誰にも負けない○○」もいらない。「特性」に目をむけよう。

得意や強み。知識やスキルよりも重要なものとは?

こんにちは。天職コンサルタントの梅田幸子です。

「就職に有利な資格は何ですか?」
「どんなスキルを身につけている人を採用したいですか?」
「○○の資格を活かして独立したいのですが」

私が毎月主催している心・身体・思考を天職モードにチューニングするセミナー「天職部」や各地で行われるキャリア支援セミナーでしばしば聞かれる質問はこれ。

得意や強みというと、知識やスキルに目がいきがちです。

しかし、もっと重要なものがあります。それは「特性」です。

知識・スキルよりも特性が重要なふたつの理由

特性とは、自然とそうしてしまうこと、頑張らなくても楽にできることです。
生まれ持った才能と資質をベースに、幼少期から形成してきたあなたが得意な行動パターンや思考プロセスを指します。

知識・スキルよりも特性が重要な理由は2つあります。

まず1つ目は、特性は仕事の仕方に直結するからです。
特性を封印せざるを得ない仕事だと、無理して頑張るわりに成果が出にくいのです。

もう1つは、知識やスキルは比較的早く身につけることができますが、特性を変えたり、新たに身につけたりすることは極めて困難だからです。

知識・スキルよりも、あなたらしい「特性」に注目して伝えてみよう

たとえば、海外とビジネスをしている大企業が、社員を英会話スクールに通わせますね。

最初から英語がペラペラな人を採用すれば済む話なのに、そうしないのも、知識・スキルより特性を重視しているからなのです。

英語力(知識・スキル)は、数か月~数年で身に付けることができます。

いっぽう、アメリカの行動科学の研究によると、特性は子供時代から積み重ねられ、ビジネスパーソンとして最初の10年前後でほぼ固まるため、35歳を過ぎると抜本的に変えるのは極めて困難だといわれています。

特性が合わない人を採用して、その組織に合うように変えるのは現実的ではないのです。

知識・スキル、その組織と仕事にあう特性を兼ねそろえた人はなかなかいません。

ですから、企業は身につけることができる知識・スキルより、もともともっている特性を重視して人材を採用するのです。

仕事で成果を出すには特性を活かすことが重要です。知識・スキルよりも自分らしい「特性」。

特性とは、あなたが自然とそうしてしまうこと、頑張らなくても楽にできることです。

あなたにとっては当たり前のようにしている「特性」を、面接官は知りたいのです。

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■梅田 幸子(うめだ さちこ)
天職コンサルタント/有限会社グローカル取締役
 
“就職後の幸せ”を基準に天職を見つけるための就職支援は、4,000名以上の面接、数万枚のESを評価してきた面接官の視点からのアドバイスに定評がある。採用面接官向けに面接を教える講師でもある。著書『あなたが「一番輝く」仕事がわかる最強の自己分析』他5冊。
 
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