「色」で選考結果が左右される!? 色のパワーでもっと、自分らしく

こんにちは。天職コンサルタントの梅田幸子です。

面接やグループディスカッションで、あなたらしさを表現できていますか?
もし、うまくいかなくて……と思われるならば、色が力になってくれるかもしれません。

身に着ける色で、選考結果が変わる

数年前、ある大手メーカーの新卒採用の選考をお手伝いしたときのことです。わたしは、グループディスカッションの評価者として全国を回り、学生の評価をしました。

匿名で選考をするため、評価は、ゼッケンの色と番号でおこなっていました。

赤チームは、1~8の番号がふってある赤色のゼッケンをつけます。
他に青・黄色・オレンジ・緑。

この会社のグループディスカッションは、各チームで得点を競うものだったのですが、優勝は、必ず、赤か青でした。

評価者たちで「早く来た人が赤か青になりますね。早く来る人は、やる気が高いから、勝ちやすいのだろうか?」と仮説を立て、チームカラーを入れかえてみたり、学生の席をシャッフルしてみたりしましたが、結果は、赤か青が優勝で変わりませんでした。

さらに日数を重ねていくと、色によって、合格率までも違ってしまうことがわかってきました。

この企業では、約50%を次の選考に進めるのですが、「また、緑は全滅ですねぇ」という会話を朝・昼・夕。連日したのです。受かって1名。グループの半分が受かることはありませんでした。

他の色も意識して見ていくと、赤チームの合格率が高いことがわかりました。多いときは、全員合格、少なくとも半数は通過していたのです。

色が、身体のコンディションに影響を与え、それが、選考結果に反映されることがわかりました。

赤色の影響

人は、赤のものに囲まれると、血圧・脈拍・体温が上がるそうです。

そのためでしょう。
赤チームは、盛り上がります。

声が大きく、グループディスカッションが白熱して、立ち上がる人も多い。
意見もたくさん出て、熱気むんむん。

競争心が働き、最後のひとふんばりも大きかったです。

青色の影響

次に、グループディスカッションの合格率が高いのは、青です。

立ち上がる人はあまりいませんし、声も大きくはないので、遠目に見ていると、まったく盛り上がっているようには見えません。表情も薄い。

しかし、すぐそばまで寄って、内容を聞くと、良いのです。

冷静に多角的な側面からの意見が出ます。
反対意見にヒートアップすることもないので、みなが意見を言え、議論を前に進める発言も、理知的で、素晴らしい結果が出ることが多かったです。

集中力が高いのも印象的でした。

ただし、偶然にも、大人しくて、控えめな人ばかりが集まったときは、ほとんど意見が出ずに、シーンとしたまま終わってしまうことも、まれにありました。

青は、血圧・脈拍・体温が下がるので、安らぎ・平和・クールダウン・冷静という影響があるそうです。

黄色の影響

黄色は、グループディスカッションは盛り上がっります。
みんなノリノリ。しかし、合格率は目立ったものはありませんでした。そこそこ……といったところでしょうか。

黄色は子どもの色。キーワードで言うと、無邪気、知的好奇心、楽しい、自分は自分。
コミュニケ―ションには向いていますが、ゴールを達成するには不向きです。

グループディスカッションでは、全員が黄色の影響を受けると、まとまらないのですが、自分自身をオープンにしたり、相手(面接官)から、ぶっちゃけ話を引き出したりするには、有効です。

わたしは、面接官をするときに、よく黄色を身に着けます。
とても和やかで、話しやすい雰囲気になるんですよ。

色の力をかりて、パフォーマンスUPを狙え

色が血圧・脈拍・体温に変化を与えるのですから、気持ちやパフォーマンスが変わるのも当然ですね。

選考に臨むときは、赤の下着を身に着けたり、赤いハンカチを控室や移動時間に見つめたりして、赤のパワーを取り入れてはいかがでしょうか。

もし、緊張して舞い上がってしまう……とお悩みならば、逆に青系を取り入れてみましょう。血圧・脈拍・体温が下がり、落ち着くことができます。

つい面接やグループディスカッションとなると、かしこまって本音が言えない人は、黄色をつかうといいですね。

あなたらしさが、発揮できますように!

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■梅田 幸子(うめだ さちこ)
天職コンサルタント/有限会社グローカル取締役
 
“就職後の幸せ”を基準に天職を見つけるための就職支援は、4,000名以上の面接、数万枚のESを評価してきた面接官の視点からのアドバイスに定評がある。採用面接官向けに面接を教える講師でもある。著書『あなたが「一番輝く」仕事がわかる最強の自己分析』他5冊。
 
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