こんにちは。天職コンサルタントの梅田幸子です。
多くの学生さんは、「行きたい企業を見つけるため」「応募するかしないかと見極めるため」「やりたいことを見つけるため」に、企業説明を聞いていることと思います。
しかし、それだけでは、もったいない!
「行きたい」と思った企業だけではなく、「嫌だ」と思った企業も記録することで、自己分析が加速します。企業研究をしながら、自己分析ができてしまう方法「会社サーフィン分析法」を、ご紹介します。
会社サーフィン分析の仕方
「会社サーフィン分析」は、ノートを見開きで使います。
左右のページそれぞれ、左から4センチ程度のところに、縦の線を引いてください。左ページの左欄をA欄、左ページの右欄(広いスペース)をB欄、右ページの左欄をC欄、右ページの右欄(広いスペース)をD欄とします。
企業の話を聞いて(ホームページを読んで)魅力的だと思ったら、その仕事や会社をA欄に書き込みます。その魅力やピンと来たフレーズをB欄にメモしておきましょう。これは違うなぁという仕事は、C欄に書いてください。
D欄には、違うと思った理由をメモします。明確な理由がわからなくても、なんとなく嫌だとか、違和感を覚えた場合も、CD欄をつかいます。
リストから見つける共通点
ひととおり書き出したら、コーヒーでも飲みながらリラックスして眺めてみましょう。
魅力的な会社の共通点はありませんか?
嫌な会社の共通点はありませんか?
これが、あなたの心が反応するポイントです。「会社選びの基準」「希望の仕事」「軸」などと呼ばれるもの。
自身の希望する・嫌だと思う基準に沿う企業を見つけるべく、新たにナビを開いて応募先を広げていくのです。
こうすると、あなたがここで働きたい! と思える企業に、出逢いやすくなりますよ。
【おまけ情報】面接でもつかえる!
企業の面接に行くと「他に応募している企業を教えてください」と聞かれることがあります。
面接官が聞きたいのは、志望企業を聞くことで、あなたが会社選びで何を重視するのかを推測しようとしているのです。無意識に「会社サーフィン分析」をしているのです。
応募している企業を語り、志望している動機として、一貫したことが伝えられたら、面接官に「当社のことも、本当に志望しているんだな」と感じてもらうことができます。
ぜひ「会社サーフィン分析」をしてみてくださいね。
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■梅田 幸子(うめだ さちこ)
天職コンサルタント/有限会社グローカル取締役
“就職後の幸せ”を基準に天職を見つけるための就職支援は、4,000名以上の面接、数万枚のESを評価してきた面接官の視点からのアドバイスに定評がある。採用面接官向けに面接を教える講師でもある。著書『あなたが「一番輝く」仕事がわかる最強の自己分析』他5冊。
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