「求められる人材像」を装わないで。あなたに手にしてほしい未来とは

大学の進路担当様から聞いた話

こんにちは。天職コンサルタントの梅田幸子です。
先日、大学のキャリアセンターで聞いたのですが、就職支援をする職員向けのセミナーで、こんな、アドバイスがあったそうです。

「企業研究をして、会社の方向性を見定め(例えばグローバル化)そこから求められる人材像を導き出し(例えば主体性と積極性)、それにあわせて自己PR・エピソードをつくりだせ。」と。

怖いな、と思いました。

もし、企業が求める人材像に合わせた自己PRとエピソードを作り出し、採用されたとして、それが「あなたらしさ」と隔たるものだったとしたら?

実際に仕事を始めたときに、どうなるでしょう。

「採用されること」「就職で合格すること」を目的にしたくなるけれど、ちょっと待って

企業が求める人材像に自分を合わせた就職活動で採用されたとしても、つらい毎日が待っているかもしれません。

「ストレス」×「苦手」だった場合基本的に仕事になりません

職場で「仕事ができない」「やる気がない」とレッテルを貼られている人の多くは、「ストレス」×「苦手」ゾーンの仕事をしています。

本人は頑張っているつもりですが、本当はしたくないことなので、心の底から気持ちは込められず、周囲からは、やる気が無いようにみられます。

万が一、採用されたら、辛い日々になる可能性が高いです。

「ストレス」×「得意」だった場合

得意なので成果があがり、認められます。会社員ならお給料が上がり、昇進もするでしょう。

しかし、物質的に満たされ、社会的に認められても、毎日ストレスが大きな仕事をしている本人には、充足感がありません。

自分らしさを押し殺しているので、がんばればがんばるほど、ストレスが大きくなります。

また、本来の喜びとは逆の方向に進んでいるので、力をつければつけるほど、喜びから遠ざかってしまいます。

成功すればするほどつらくなります。

「心が喜ぶ」×「苦手」だった場合

やる気と熱意を買われて、苦手な仕事でも採用されることがあります。
しかし、苦手なことでは成果を出しにくいものです。

成果を出せないため、周りから評価されず、自分自身の仕事ぶりに納得できなければ、仕事はどんどん面白くなくなってしまいます。

「心が喜ぶ」仕事を選んだはずが、結果として、嫌になります。

「心が喜ぶ」×「得意」の仕事を選ぼう。あなたに手にしてほしい未来とは。

あなたらしさを活かして、イキイキと働くことができるのは、「心が喜ぶ」×「得意」ゾーンの仕事です。

このゾーンは、その仕事をしているだけで喜びを感じられる上に、得意なことなので早く成長できます。成長したぶん、お客様や社内の人など、周りから感謝されることが増え、ますます仕事が面白くなります。

また、大好きで喜び溢れる仕事なら、少々大変なことがあっても、乗り越えることができますよね。得意なことなので、取り組んだ分だけ成長します。

すると成果が出て、実績ができます。信頼され、認められます。
信頼や感謝が原動力になって、より大きな力を発揮することができます。

こんないい循環が始まると、不思議と応援してくれる人が集まってきますし、経済的にも安定します。自信と誇りがもてるので、精神的にもみたされた状態です。

これこそが、あなたに手にしていただきたい未来なのです。

企業の求める人物像にあわせて自己PRを書こうとして、「苦手」や「ストレス」をアピールしているケースがあります。入社後の幸せのためには、「得意」で「心が喜ぶ」ことをアピールしていきましょう。

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■梅田 幸子(うめだ さちこ)
天職コンサルタント/有限会社グローカル取締役
 
“就職後の幸せ”を基準に天職を見つけるための就職支援は、4,000名以上の面接、数万枚のESを評価してきた面接官の視点からのアドバイスに定評がある。採用面接官向けに面接を教える講師でもある。著書『あなたが「一番輝く」仕事がわかる最強の自己分析』他5冊。
 
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