好印象を与える面接の秘訣:「うまく」よりも「誠実に」

こんにちは。天職コンサルタントの梅田幸子です。
あなたは面接が得意ですか?

「面接で上手に切り返せなくて」というご相談をよくいただきます。その面接のやりとり聞くと、確かに「それではよくわからない」と感じることがほとんどです。本日は、その原因を考えてみましょう。

秘訣1:伝えたいことは何かを意図して話す

ご相談をいただいたときに、まずわたしが確認するのは、「いまの回答は、どういうことが伝えたかったの?」ということです。

それに対する学生さんの答えは、荒削りながらも伝わってくる内容であることが多いです。「面接でもそう言えばいいんだよ」とアドバイスして解決してしまいます。つまり、伝えたいことを意識していないのが、納得いく話ができない理由の1つかもしれませんね。

秘訣2:伝わるのは「本音」だけ

また、わたしが「面接でもそう言えばいい」というのを聞いて、「え! 言ってもいいんですか?」と驚かれる人もいます。

うまく言おうとして、考えすぎてしまうのでしょうか。
または、本当のことを言っては評価されないという気持ちがあるのでしょうか。

「なにを伝えたかった?」と聞かれて、「実は……」とまったく別の本音が語られることもあります。本人が隠そうとしていた本音こそ、「そう言っても何の問題もないですよ」「ウソでつくった回答より、本音のほうが魅力的な答えですよ」とアドバイスすることもしょっちゅうです。

秘訣3:採用基準は、各社それぞれだと知っておこう

会社の採用基準は、各社で異なります。

ある回答は、A社で評価されるのに、B社では評価されないなんていうことばかりです。就職活動には、どの会社にも合格する「正解」はありません。

本音を言えば評価されるのに、本当の気持ちではないことを言って落とされるなんて、これほど残念なことはありません。

秘訣4:事実の中から、言いたいことだけを話す

中には、「それは確かに言いにくいだろうな」と思われる内容もあります。だからといって、別の回答を捏造(ねつぞう)することはやめましょう。話のつじつまがあわなくなり、それが原因で不採用になるからです。

ただし、すべてを赤裸々に話すこともありません。人はみな多かれ少なかれ、人に知られたくないことがあります。面接では、事実の中から、言えるものだけ言えばいいのです。

「わたしの場合は特別で」とおっしゃる方も、「たとえば○○と○○の部分なら話せない? □□□□□と表現したら、嘘をつかなくていいから自信を持って話せるのでは」と提案すると「それなら言えます」と堂々と面接にのぞまれ、いい結果を呼び寄せています。

秘訣5:最大の秘訣は、「うまく」よりも「誠実に」

これまでに、あなたが面接で答えられなかった質問に対して、このような視点で見直し、次は答えられるようにしておきましょう。

「うまく話す」のではなくて、本音や事実を「誠実に語る」ことで、面接でもあなたの魅力が伝わります。

———————————————————————
■梅田 幸子(うめだ さちこ)
天職コンサルタント/有限会社グローカル取締役
 
“就職後の幸せ”を基準に天職を見つけるための就職支援は、4,000名以上の面接、数万枚のESを評価してきた面接官の視点からのアドバイスに定評がある。採用面接官向けに面接を教える講師でもある。著書『あなたが「一番輝く」仕事がわかる最強の自己分析』他5冊。
 
====================================

記事が参考になりましたら是非、シェアをお願いします!