こんにちは。天職コンサルタントの梅田幸子です。
職種を決めるときに、
「つぶしがきくから」
「市場価値を高めたい」
「転職に有利だと聞いたから」
と考えて選んでいませんか。
もし、そんな考えがよぎったら、注意!
問:どちらを選ぶ?
もし、会社のマラソン大会に代表を1人選ぶとしたら、あなたはどちらに1票を入れますか?
20キロのハーフマラソンの選手を選びます。
Aさん:
僕、陸上部で長距離選手でした。補欠だったので、陸上大会に出たことはありません。しかし、市民大会のハーフマラソンに出場した経験があります。昨年は、10キロ地点から歩きましたが、なんとかゴールできました。
Bさん:
マラソン経験はありません。しかし、バスケットボール部のウォーミングアップで、毎日20キロのランニングと、ダッシュを50本していました。その後、ボールをつかった練習が2時間ありました。
経験がある≠できる
私なら、Bさんを選びます。
20キロしっかりと走り切れそうですし、速そうです。
Aさんはハーフマラソンの経験はありますが、「補欠」「途中から歩いた」のですよね。
「走り切れない」という実績を残しているわけです。
面接官も同じように、仕事の適性を判断します。
たとえば、営業職の経験を積んだだけでは、「売る能力・スキルがある」という証拠にはなりません。
コンサルタントという職を経験したからといって、「コンサルティング能力が高い」とは限りません。できなくて、転職に追いやられているかもしれませんよね。
就職活動をするあなたは、つぶしがきく・市場価値が高い・転職に有利という幻想を捨てて、自分自身の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。
応募する職種を変えたら、すぐに内定が出た!ということもよくあるのです。
幸せな就職へ
一般的に、つぶしが聞く・市場価値が高い・転職に有利だと言われる職種でも、向いていなければ仕事にするのは困難です。
仮に仕事に就くことができても、向いていなくて熱中できない仕事ならば、成果も出しにくく、幸せな就職とはならないのです。
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■梅田 幸子(うめだ さちこ)
天職コンサルタント/有限会社グローカル取締役
“就職後の幸せ”を基準に天職を見つけるための就職支援は、4,000名以上の面接、数万枚のESを評価してきた面接官の視点からのアドバイスに定評がある。採用面接官向けに面接を教える講師でもある。著書『あなたが「一番輝く」仕事がわかる最強の自己分析』他5冊。
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