全てが「人に喜ばれる仕事」。あなたの個性は、誰のどんな想いに、どんなふうに関わるか

こんにちは。天職コンサルタントの梅田幸子です。
志望動機として「人に喜ばれる仕事がしたい」と言われます。

すべての仕事が誰かを喜ばせる行為なので、「人に喜ばれる仕事がしたい」は、その会社を志望する動機になっていません。

もう一歩、深めて考えてみましょう。

ビジネスとは……

ビジネスとは、誰かの悩みや困っていることを解決したり、夢や希望をかなえたりする行為です。

お給料は「感謝と引き換えにお金をいただく」と考えてもいいですね。
「時間を切り売りする」と考えるより、ずっと仕事が面白くなります。

つまり、すべての仕事が誰かを喜ばせる行為なので、「人に喜ばれる仕事がしたい」は、その会社を志望する動機にならないのです。

そこで、質問です。

誰の、どんな悩みを解決したい?夢を応援したい?

【問1】どんな人の、どんな悩みや困り事を解決できたら幸せですか
【問2】どんな人の、どんな夢や希望をかなえるお手伝いをしたいですか

すべてのビジネスが人の役に立つ仕事だと言っても、自分が取り組む価値を強く感じるか、あまり感じないかの差が産まれます。そこに個人の価値観があらわれるのです。

悩みや困り事の解決が好きな人もいますし、夢や希望をかなえるお手伝いが楽しい人もいます。ここにも個性があらわれます。

どんな人の?
どんな想いを?

が、最初の自己分析ポイントです。

どんな風にするのが楽しい?

【問3】問1や2に対して、どのようなアプローチで解決するのが楽しいですか・得意ですか

また、悩み・困り事の解決方法や、夢・希望を実現するアプローチは様々です。
同じような事業をしている企業でも、それぞれにやり方は異なります。この価値観が大きくずれた仕事をすると、ストレスになりやすいのです。

自分の価値観との重なりがある会社を見つけたいですね。

上に挙げた3つの問いは、大げさかもしれませんが、生まれ持った使命を見つける質問でもあります。ですからすぐに答えがでるとは限りません。この答えを見つける“旅”が「就活」であり「仕事」だと思います。

知らないと、志望できない

世の中には、あなたが見たこともない夢や希望を抱いている人や、悩みを持つ人がきっと存在することでしょう。

まずは、これらを知ることからスタートしましょう。

知らなければ、「お手伝いしたい!」「解決したい!」と感じることもないからです。会社研究に、こんな視点も加えてみてください。

志望動機に仕上げるための質問

【問4】そのように思うようになった原体験は、何ですか?

原体験とは、問1~3の答えが生まれるきっかけになった経験のこと。

志望動機で問1~3の答えだけならば、会社のホームページのコピーを語ることもできるので、問4は、本気でそうしたいと伝えるために必要なのです。

こうして選び、入社した会社ならば、人に喜んでもらって、それが自分の本当の喜びになることでしょう。

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■梅田 幸子(うめだ さちこ)
天職コンサルタント/有限会社グローカル取締役
 
“就職後の幸せ”を基準に天職を見つけるための就職支援は、4,000名以上の面接、数万枚のESを評価してきた面接官の視点からのアドバイスに定評がある。採用面接官向けに面接を教える講師でもある。著書『あなたが「一番輝く」仕事がわかる最強の自己分析』他5冊。
 
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