こんにちは。天職コンサルタントの梅田幸子です。
わたしは、「得意なやり方で出来て、かつ、心が喜ぶ仕事」を、天職と呼んでいます。
今日は、天職がみつかりにくい人に共通する7つのポイントをお伝えします。
✅1 「消費者としての好き」と「仕事としての好き」を混同している
テレビを見るのが好き⇒テレビ局。
でも、ちょっと待って。
テレビを見るのが好き、ということと、テレビ番組制作に関わる業務は全くの別物。
消費者としての好きなのかと、仕事としての天職は、別です。
✅2「知識」は多いが、「体験」は少ない
意外に思われるかもしれませんが、『真面目で勉強熱心』な人に共通して、天職がなかなかみつからないということも。
本やセミナー、ネット情報から真剣に学んだあと、自分の行動に活かすことが大切です。行動になくして、『分かった』と『できる』の溝を埋めることができません。できることが少なくなります。
体験が少ない人が天職を見つけにくいもうひとつの理由は、体験量が少ないと、好きか嫌いか、を判断する材料がすくないことです。
だから、『したいことがわからない』状態に陥りやすいのです。
✅3 損か得かで判断する
「有利な資格」「ニーズが高まる業界」のように、目先の損得を基準に学びや仕事を選んでも、適性がなければ天職にはなりません。就職先を「成長できそう」という基準で選ぶ人も要注意。
損得で仕事を選んでいると、表面的な知識やスキルは身に付きます。
しかし、自分らしさを活かした仕事のやり方を磨くには、実際に取り組んでみることも大切。いざ、天職につけそうなときに、力不足を感じてしまうかもしれません。
✅4 苦手の克服に時間を費やしすぎている
苦手なことは、いくら頑張っても「それなり」にしかなりません。それが「得意で好きな人」と比べたら、スキルを習得するまでに何倍も時間がかかります。
また、嫌いなことを我慢しながら頑張っていると、自ずとストレスを最小限にしようと防御機能が働き、感情にフィルターがかかってしまいます。
すると、ストレスや嫌だという気持ち、辛さを感じにくくなる代わりに、喜びや楽しさ、好きな気持ち、幸福感も感じにくくなります。
✅5 無理に過去を活かそうとしている
「大学院まで出たから」「資格を取ったから」「勉強したから」と、無理に過去を活かそうとしていませんか。
今は関連がなくても、巡り巡って必ず活かせる時が来るものです。
逆に、したいことをするために足りないことがあって諦めていませんか。
足りなければ、今から身につければいいのです。
✅6 常識にとらわれすぎ
本当はしたいことがあっても「常識はずれだから」と自分を律していませんか。
自分の常識は、他人にとっては常識の範囲内だったという方はしょっちゅうです。
アインシュタインによると、「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションである」そうですよ。
✅7 これは「天職ではない」というサインに気づかない
目の前に立ちはだかる壁を乗り越えるチャレンジは素晴らしいことです。ひとつの課題を超えると、次の異なる課題がきて、成長していきます。
しかし、何度も同じような課題が立ちはだかるなら、要注意。
あなたの天職は、そこではないのかもしれません。
その壁に背を向けて後ろを向いたら、そこに求めていた景色が広がっていることもあります。
誰にでも、天職があります。
天職=「得意なやり方で出来て、かつ、心が喜ぶ仕事」のこと。今日お伝えした、7つのチェックポイントに心当たりがあったら、考え方の角度や方向を変えてみてくださいね。
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■梅田 幸子(うめだ さちこ)
天職コンサルタント/有限会社グローカル取締役
“就職後の幸せ”を基準に天職を見つけるための就職支援は、4,000名以上の面接、数万枚のESを評価してきた面接官の視点からのアドバイスに定評がある。採用面接官向けに面接を教える講師でもある。著書『あなたが「一番輝く」仕事がわかる最強の自己分析』他5冊。
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